写真のデジタル化

#2 写真が傷む要因とは

写真は大切に保管していても、少しずつ退色や劣化が進んでしまいます。日本の家庭環境では、写真にとって理想的な保管状態を維持するのは難しく、押し入れやクローゼットの中でも、知らぬ間にダメージが進んでいることも。ここでは、写真を傷める主な5つの原因をわかりやすくご紹介します。
|温度と湿度の影響
写真の保管に適した温度は15~20度、湿度は30~50%とされています。高温多湿な日本では、これを保つのが難しく、湿度が高いとカビが発生し、低すぎると乾燥によって反りやひび割れが起きることもあります。とくに押し入れ内やクローゼットは注意が必要です。
|光による退色
蛍光灯や太陽光に含まれる紫外線は、写真を退色させる大きな原因です。室内に飾る場合は、直接光が当たらない位置に飾ったり、UVカットのフィルムや保管庫を使うことが劣化防止につながります。
|酸性紙・再生紙の影響
新聞紙・再生紙・ダンボールなどの酸性紙に触れることで、写真は徐々に劣化します。保管には、写真用に作られた中性紙のアルバムや、アーカイバル品質の保存箱などを使用するのが理想です。
|活性ガスによる変色
家具や建材、接着剤などから発生するガス(ホルムアルデヒドなど)は、写真の乳剤層を変色させることがあります。とくに塗装された家具やラッカー製品の近くに保管しないように注意しましょう。
|埃や指紋の付着
写真に付着した埃や指紋も、カビや劣化の原因となります。水回りの近くを避け、風通しの良い日陰で陰干しするのも有効です。なるべく手袋を使って取り扱うのが理想的です。
写真はどんなに丁寧に保管していても、時間の経過とともに少しずつ劣化してしまいます。だからこそ、今のうちにデジタル化しておくことが大切です。

アルバムコンシェルジュでは、古いアルバムやネガ・フィルムなどの写真を高精度でスキャンし、退色やキズの補正も行っています。
ご家庭の思い出を安心してお預けいただけるよう、丁寧な対応と仕上がりを心がけております。
写真の専門工房として、残したい記録・届けたい気持ちに寄り添いながら、これからの未来へとつなぐお手伝いをいたします。


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